本文へ移動
第106回展観 
中国の花鳥画−彩りに込めた思い−

会 期 | 2011年10月15日(土)~11月13日(日)
時 間 | 10時~16時
入館料 | 一般500円 高大生300円    
    ※20名以上で上記より2割引団体料金
    ※中学生以下無料
    ※今回の入場料を東日本大震災の義援金として寄付させていただきます。
休館日 |月曜日
主 催 | 黒川古文化研究所
後 援 | 西宮市教育委員会

展覧会概要

 花鳥は、山水、人物とともに中国絵画の主要な画題の一つです。既に古代の玉や青銅器、鏡鑑などには、龍や鳳凰をはじめとする鳥獣が表されていました。南北朝から唐には、仏教・西方文化の影響で、蓮華文、葡萄唐草文、宝相華文が流行しました。唐代以降は花鳥画が発達し、写実性と装飾性の双方が多彩に追及されていきました。それら歴代の花鳥画・工芸意匠にはその時代の美意識が表されるとともに、思想・宗教的寓意や吉祥への願いが込められています。本展では、古代から近世に至るまでの絵画・工芸を通じて、中国文化における花鳥の意義を幅広く紹介します。
 明の宮廷画家・紀鎮の数少ない現存作品として知られる「春苑遊狗図」(当館蔵)をはじめ、同時代の大家・呂紀の影響を受けた作品から、様式展開を考えます。清前半に活躍した沈南蘋も、若い頃は呂紀画風を学び、その後、自己の画風を開いて江戸時代の我が国に大きな影響を与えました。この南蘋の流れを汲んだ江戸絵画も陳列いたします。
 本年は、関西の九つの美術館・博物館を会場に「関西中国書画コレクション展」が開催されており、本展も参加しております。この機会に、我が国にも大きな影響を与えた中国の花鳥画の美をぜひご鑑賞ください。


講演会

■公開研究会 
−実物とデジタル画像による文化財考察− 
「中国花鳥画の彩りに迫る」
日時11/12(土)午後1:30〜
会場:当研究所講演室(入館者は聴講無料)
共催:関西学院大学博物館解説準備室
パネラー:西尾 歩 氏(立命館大学非常勤講師)
     塚本 麿充 氏(東京国立博物館研究員)
     竹浪 遠(当研究所研究員)
司会:杉本 欣久(当研究所研究員)

■鑑賞講座 各回午後2:00〜
 会場:当研究所講演室(入館者は聴講無料)

10/29(土) 竹浪 遠
「中国美術における花鳥−その造形と意味−」
11/5(土) 杉本 欣久
「南蘋派、長崎派と呼ばれる花鳥画−その定義を考える−」

展示目録

展示目録詳細はこちらをご覧ください。
TOPへ戻る