スタッフ
OKAMURA Hidenori
岡村 秀典 所長
専門分野:中国考古学
研究テーマ:中国古代国家論・宗教文化論、東アジア国際関係論
ひとこと |
中国古代の国家システムと宗教文化、東アジア古代の国際関係について、考古学と文献学の両面から解き明かそうとしています。とくに鏡などの青銅器については、銘文の精読によって哲史文の枠をこえた研究の新地平を開拓しています。また近年は、畜産学や人類学の方法を用いて古代における牛や馬などの家畜利用を考え、青銅器の成分分析や鉛同位体比分析などの化学的方法を用いて原料の産地や流通の問題にも取り組んでいます。
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KAWAMI Norihisa
川見 典久 研究員
専門分野:東洋金属工芸史
研究テーマ:鏡・刀剣・鐔・刀装具の美術史的研究、江戸時代における古物考証の歴史に関する研究
ひとこと |
最近特に力を注いでいるのは江戸時代における古器物考証史(好古)の研究です。これまでの研究では18世紀後半からの動きに注目することが多かったのですが、その端緒は八代将軍徳川吉宗の活動にあったのではないかと考えています。ただ、詳細な記録がまとまっては残っておらず、その全体像や実態がこれまで把握されてきませんでした。各地の寺社や諸藩の記録を丹念に踏査し、吉宗の活動を復元していきたいと思います。
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MABUCHI Kazuki
馬渕 一輝 研究員
専門分野:日中考古学
研究テーマ:後漢~南北朝・古墳時代の銅鏡の研究、金属製品を中心とした古墳時代と中国の比較研究
ひとこと |
中国の後漢~南北朝時代、日本の古墳時代の銅鏡を研究しています。とくに、後漢時代から西晋時代にかけて、鏡の創出と伝播に着目して研究を進めており、ひいては魏晋時代の鏡作り(三角縁神獣鏡など)の具体像を探ろうとしています。近年は、対象とする器物にとらわれず鈴、武器、貨幣などの金属製品を中心に、古代の日本と中国の比較研究を通して、大陸文化が古墳時代社会にどのような影響を与えたのか解き明かしていきたいと考えています。
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TOBITA Yuki
飛田 優樹 研究員
専門分野:中国美術史
研究テーマ:明清時代の絵画・書跡の研究、董其昌・松江派・四王呉惲をはじめとする作家に関する研究
ひとこと |
中国の17世紀、明末清初の絵画を主な研究対象としています。特に明末の文人・董其昌(1555~1636)の古画鑑賞や絵画制作の実態と、清朝に彼の理論が絶大な影響力を持つに至るまでの史的展開に興味を持っています。研究では作品と文献を照らし合わせ、各資料の特性を意識しつつ具体的様相を探るように努めています。また、価値観や背景を絵画と共有する書法にも関心を持ち、双方を視野に収めて研究を進めたいと考えています。
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Keisuke Ito
伊藤 啓介 研究員
専門分野:日本貨幣史・信用経済史
研究テーマ:日本中世の貨幣と信用・流通、前近代日本の手形・紙幣
ひとこと |
中世前期(院政期から鎌倉時代)を中心に、日本の貨幣経済・信用経済・手形文書を研究しています。特に日本中世の為替取引のしくみの解明を通じて、荘園制の流通構造を明らかにしてきました。また、気候変動と日本中世社会の関係についての議論もしています。当研究所では収蔵品である江戸時代の藩札や手形の研究を通じて信用貨幣の発生・発達について考えていきます。
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