展覧会概要
第122回展観「秦漢遺宝 ―器物に込めた願い」
会 期 2019年10月12日(土)~11月24日(日)
時 間 午前10時~午後4時(入館は午後3時30分まで)
入館料 一般500円(400円) 高大生300円(240円)
※( )内は20名以上の団体料金、中学生以下は無料
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
主 催 公益財団法人 黒川古文化研究所
協 力 泉屋博古館
後 援 西宮市教育委員会
紀元前221年、始皇帝によって中国は統一され、帝国時代を迎えます。秦帝国はわずか15年で滅びますが、中国の英語Chinaが秦Chinに由来するように、秦が中国史に残した影響はとても大きなものでした。一方で、秦を滅ぼし、項羽との戦争に勝利した高祖劉邦が築いた漢帝国は、「漢族」・「漢語」といった言葉に現れるように、中国文化を象徴します。
秦漢時代の歴史は、『史記』や『漢書』といった文献のみならず、当時つくられた器物からも明らかにされます。始皇帝が広大な領土を支配するために行った統一政策。戦乱がつづいた前漢時代前半期に、疲弊した世の中を回復するために採用された黄老思想。武帝の時代には、泰山封禅に象徴される神仙世界への憧憬が、儒家思想と結びついて社会全体に広がっていきます。こうした社会情勢に応じた人々の思想の変化が、器物に記録されています。
今回の展観では、当研究所と泉屋博古館・大阪市立美術館・和泉市久保惣記念美術館の所蔵品から、秦漢時代を象徴する青銅器・鏡・貨幣・瓦当などの器物約70点を選び出し、展示します。秦漢時代の人々が器物に込めた願いに触れてみてください。
秦漢時代の歴史は、『史記』や『漢書』といった文献のみならず、当時つくられた器物からも明らかにされます。始皇帝が広大な領土を支配するために行った統一政策。戦乱がつづいた前漢時代前半期に、疲弊した世の中を回復するために採用された黄老思想。武帝の時代には、泰山封禅に象徴される神仙世界への憧憬が、儒家思想と結びついて社会全体に広がっていきます。こうした社会情勢に応じた人々の思想の変化が、器物に記録されています。
今回の展観では、当研究所と泉屋博古館・大阪市立美術館・和泉市久保惣記念美術館の所蔵品から、秦漢時代を象徴する青銅器・鏡・貨幣・瓦当などの器物約70点を選び出し、展示します。秦漢時代の人々が器物に込めた願いに触れてみてください。
※展示室内は一切の撮影行為を禁止しております。ご了承ください。(ロビー、バルコニー等は撮影可)
講演会
■講演会「木片が語る漢帝国」
日時:10/19(土)午後1:30〜
講師:冨谷 至 氏(京都大学名誉教授・龍谷大学教授)
■公開研究会「高精細画像でみる秦漢工芸」
日時:11/4(土)午後1:30〜
講師:石谷 慎(投函研究所 研究員)
■ワークショップ『鋳造体験!古印をつくろう』
日時:11/10(日)
1回目:午前11:30〜12:30/2回目:午後14:00〜15:30
講 師:新郷 英弘 氏・樋口 陽介 氏(芦屋釜の里)
参加費用:1,500円(材料費込み)
会 場:1階講演室
定 員:各回12名
対象年齢10歳以上(小学生は保護者同伴)
■鑑賞講座 各回午後1:30〜3:00/当研究所講演室(入館者は聴講無料)
10/26(土)「器物から読みとく秦漢史」
当研究員 石谷 慎
11/2(土) 「江戸時代の文人が見た中国古銅器 」
当研究員 川見 典久
11/16(土) 「中国古代の青銅器と文字 -殷周金文から漢鏡銘へ-」
山本 尭 氏(泉屋博古館 学芸員)
展示目録
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